バレエ を ライブ配信

先日バレエTVのライブトークにて、普段は座っておしゃべりタイムなのですが、クリスマス特別版ということで「おうちからバレエを生上演」という、私たちにとっても初の試みをご披露しました。

その記録はアーカイブとして【バレエTV】で今もご視聴いただけますので、是非会員登録をしてお進み下さい。

我が家の「ライブ配信用スタジオ」は六畳間で本当に狭く、まさかここで踊る日が来るなんて、自分たちも想像していませんでした。

バレエを観る人は見る側で、遠目に全体を見るのが好きな人もいれば、双眼鏡を使って顔の表情を見るのが好きな人もいるでしょうし、様々です。

それは踊る側にとっても同じことで「何を伝えたいか？」というところが大切な部分だと思います。

だから近目でも遠目でも。広くても狭くても。伝えられることは変わらないのです。

Twitterにてまたまた嬉しいコメントをいただきましたので、掲載させていただきます。

＞限られた空間とは思えない躍動感✨✨✨

もうそれなんです！素晴らしかったですし、舞台上のお二人を観ている（なんなら一番いい席で）感じがして新たな謎になってしまいました🌈お家の空間であのように見えるのはリハが凄かった＝計算できたのかそれともお二人の経験値がそれを可能にしてくれたのか https://t.co/oGypkuywmD

— poppo (@dance_fifthline) December 24, 2020

息が合っている

今回の「バレエライブ配信」で私たちは、踊り慣れている「くるみ割り人形」を演じましたが、実はこの放送に関しては何の準備もしておらず、配信開始１０分前になって、どうしてもできないダイナミックなリフトなどを変更したなど、軽い打ち合わせをしただけなんです。

下手をすると惚気になってしまうのですが、私たちはパートナーとして一緒にバレエを踊ってきて、本当にありがたいことに「相手に恵まれている」と思っています。

「息が合っている」というのは普通、他人から見ての褒め言葉だと思いますが、私たちはずっと「息を合わせて」踊ってきました。

「息を合わせる」というのは、自然にそうなることではなくて、相手の動き、想い、感じ方、考え方などを察して、それに自らを合わせることで成り立っていきます。

だから私たちは「たまたまラッキーな組み合わせ」だった訳ではなく、一緒に踊ることで「思いやり」を育ててきたつもりです。

それはここまで踊り続けてきて、「私たちの中に育んできたもの」として実感があります。

普通は男女がペアで踊る時は、まず初めに「お互いを合わせること＝息を合わせること」を練習するかと思います。これがなかなか上手くいかない事が多く、本番を迎えてもまだ「息が合っていない」事がほとんどだと思います。

私たちはありがたい事に「すでに息が合っている」ので、そこからさらに盛り上げていく部分を楽しみに踊っています。

「個を究極まで高めていくのがバレエ」のような言われ方もするでしょうが、まずは相手への、周りへの「思いやり」が本当の芸術を生み出すように、私は思います。

これは「他の人間」にだけ対して行うべき行動ではなく、自分の周りの環境、時の流れ、世界の動きに対しても「感じて、流れを合わせる」ということにも繋がっていきます。

ただ「足並みを揃える」とか「みんなと同調する」とかとは違います。

自らを尊重し、他を敬愛し、共に育っていこうとする感じです。

また必ず「バレエ ホームシアター」やりますので、楽しみにしていて下さい♪