バレエのレッスンを受けて下さる方から、このような質問をいただきました。

「〇〇が痛くて上手に動けないから、バレエのレッスンは諦めて、ピラティスを受けた方がいいですか？」

バレエとピラティスの共通点と違い

僕は正直なところ「どちらでもいいし、どちらも良い」と思っています。

バレエとピラティス。この二つは一見、全く関係のない領域に居るように思えるので、比較して考える必要もないと感じる人は多いでしょう。

でもとても大きくて強烈な共通点が一つあります。

それは『体を使う』ということです。

『体を使う』とは？

パッと思いつくのは「体を動かす＝運動する」ということでしょう。

でも、体を動かさなくても「丘の上で立ち止まって、風を感じる」というのは「体を使って何かをしている」ことに当てはまります。

もっと細かく言えば、手で合図を送る。目で訴える。口で喋ってメッセージを伝える。など、それぞれのパーツも体の一部と捉えれば、それを使って何かをしていることは「体を使って表現している」ことになりますよね？

どのように体を動かそうとも、体のどこをどう使おうとも、そこには大切なエネルギーがあります。

それは大体「目に見えない、存在を感じられないかもしれない、捉えようのないもの」なのですが…

意識とか、意思とか、感情とか、感覚とか。

そういった「自分の中から湧いてきそうなもの」を「体を使うこと」にくっつけてあげないと、何をやってもあまり意味のないこと。価値のないことに終わってしまうかもしれませんね。

心と体の繋ぎ方

例えば目の前に「とある物」があって、その物が何なのかをよく知っている。使い方も分かっているとなると「それを使ってどうしよう？」という「自分をもっと表現する」方向性が見えてきます。

逆に「とある物」が、何なのかがよく分からない。使い方はもちろん、それを何のために使うのかも分からないとなれば「使ってみたら一体何が起こるのだろう？」という「自分をもっと開拓する」方向性が見えるでしょう。

これが絶対的な法則とは言いません。逆ももちろんあります。

でも、よく分からないで動いてみたら、上手に踊れない＝嬉しくない。

特に何も目的を持たずに、ハードな運動をする＝スッキリしない。

想いが整って踊ってみると「とてつもなく嬉しい」を感じるはず。

まだ見ぬ感覚を求めて動かしてみて、そこから一筋の光が見えてきたなら「とてつもなくワクワクする」と思います。

バレエとピラティス。

是非、併せて受けにきて下さいね♪