「体の要（かなめ）」が動かせるようにする

ピラティスのレッスンを受けていただいた方からよく

「今まで動かなかったところが、よく動くようになった！」という感想と共に

「ゴキゴキ…というかピキピキ…という感じの痛みが出る」という声もいただいております。

鎖骨や肩甲骨などの肩関節まわり。骨盤や股関節まわりで「今までにない違和感」を感じられる方が多いのですが、それははっきり言って『良い兆候』である可能性が高いです。

もちろん僕が「ちゃんと見た」上での判断に限りますが…。

例えば「筋肉痛」は、普段あまり使っていない筋肉を急に激しく運動させると発生します。その痛みが嫌だから運動を避ける事はナンセンスです。筋肉痛を克服したいならば、まずは適度な運動を継続することを心掛けましょう。

同じように骨、関節も、動きが硬いところや悪いところは、正直に本当に「動き方が悪くて、全然動かせていません」。だからそれがちゃんと動くようになってくる事は、地球の大陸移動並みにゴゴゴと大きな変化をもたらします。

それはとっても嬉しい激しい変化と捉えるべきなんですよね。

そして今回は骨盤背部のセンター「仙骨」のお話をさせていただきます。

『仙骨』は動かせるよ♪と言えるようになりたい

骨盤背部の中心に位置する『仙骨』。みんな持ってるし、日々使って生活されています。でも人生一度は「仙骨って、どこで何してるんだっけ？」と考えてみないことには、なかなか見つけられない骨だと思います。

『仙骨』は「背骨の根っこ」なのですが、両サイドにお尻の骨「腸骨」に繋がっているので、「両脚の分岐点の頂点」とも捉えられます。

上半身と下半身どちらともの一部と言える、まさに「体のちょうど真ん中」と僕は感じております。

じゃあ『仙骨』がしっかり分かって、はっきりと上手に使えていれば、体は大体がオッケーですね。というのは本当だと思いますし、そうだから『仙骨』の場所すら分からない人は「あまりよろしくない状態」とも言えてしまいます。

突然ですが「関節」は骨と骨の繋がり目のことで、動きを出せる節目のことを言います。そこには最低２つの骨が関わっていて、そのどちらかが「動く方」と「動きを支える方」を担っています。

だから『仙骨』は「脚に支えられながら動かされるもの」であり、「背骨を支えながら動いているもの」と捉えられたら、なかなか良い感じになりますよぉ♪

ズバリ正解を言ってしまいました♪

けれども人はやっぱり「脚をあまり動かさずに休め」、「背骨をどっかり仙骨に乗せてしまう」方に怠けていってしまいます。

そりゃあ「人間だもの」。心のどこかで「そんなにいっつも頑張るのは嫌だから」と思ってしまい、体はちゃんと「休憩所」のように、それぞれの関節が落ちるべきお部屋を用意してくれています。

でもあまり長く「休憩所」に居座ってしまうと、そのうち出てこれなくなるから十分に注意して下さいね♪

毎日適度なエネルギーと気合いを使って、健康的な運動を心掛けていきましょうね♪