体が固いのを何とかしたい

ピラティスのレッスンを受けられる方の「解決したい悩み」のトップ３に入ってくるのが、この「体が固い」です。男性を主に、中高年の方に多いかと思いきや、最近では１０代〜２０代の若者に多く見られる「生活習慣病」の様に感じられます。

スマホやパソコンは今や生活に必須なものですから、使わないで生きてゆけ、という方がナンセンスなのですが、やはり乱れた姿勢や運動不足の最大の理由が「首を落として同じ姿勢で同じところを見つめてじーっとしている」というところにあるのは、残念ながら否定できない社会問題だと思います。

「体が固い」ことはもちろん、姿勢が悪くっても、全然運動ができなかったとしても、ご本人が「別に構わない」と言ってしまったらそれまでですし、放っておいたらずっとそのままかもしれません。今はそれでいいと思っていても、後に足腰を傷めてしまったり、体のどこかに現れる神経的な苦痛で悩まされたりするかもしれません。何より「生活がしづらい」のではないでしょうか？

でも大丈夫です。「体が固い」のはちゃんと変えられます。

大切なのは『志し』と『確かな知識』

厳しい事を言う様ですが「体が固い」と堂々と思える人は「頭が固まってしまっている」。生まれた時からそうだと思っていたり、体質的に「体が固い」から、絶対に変わることはない。と決め込んでいるように見えたりもします。

でも体と動きの専門的な目を持って見たところ、筋肉も関節もまだまだ可動域に余白の部分が見えますし、動かせる可能性があるものを逆に「無理な力を加えて封じ込めている」様にも見えます。

今「体が固い」と思っている方にはあまり心地よい響きではないかもしれませんが、もし「体が固くない！自由に動かせる！」と知った時の感動は、それはそれは大きいのだろうなあ。嬉しいだろうなあ。と感じます。言ってみれば「改善の余地」という宝を山盛り潜めている「宝島」の様な存在なのでしょう。

運動不足は徐々にしっかりと改善

具体的な運動メニューはここでは説明できませんが、運動不足の改善は「生活習慣の一部となる様な運動」を定着させることで「変わってきた」と実感できる様になります。要するに、不定期にでっかいアクティビティーをするよりも、「安定した小さい運動を四六時中、入れている」という状態に持っていくことが必要になります。

「何かが良い状態にないから、何としてでも直したい」と思う気持ちは、最大のモチベーションであり、その思いが強ければ強いほど、その効果が出てきた時に得られる喜びは絶大なものに感じられるでしょう。

まさに、掘れば掘るほど出てくる宝物。「宝探し」の様なストレッチ運動を、一緒に楽しみましょう。