ケガや体調の異変から現れる意識

現在、バレエジャポン主催の「バレエ指導者資格認定コース」が行われています。

先日、僕も特別講師として「足関節」をテーマにした講義を行なってまいりました。

海外からオンラインでの参加者もいらっしゃって、皆さま一人ひとりのバックグラウンドまでお聞きすることはありませんでしたが、「求めている姿勢」をそれぞれに強く持っていらっしゃる。

僕も短時間の中で、できる限りのことをお話ししてまいりました。

僕は講義の冒頭で「今日お話しする内容は、僕自身が怪我をして、手術をして。そこから長い時間をかけてリハビリから復帰して。それまで構築してきた踊り方を、ゼロから作り直す覚悟で編み出してきた、体の使い方や感じ方をベースにして、お話ししております。」とお伝えしたところに、皆さまググッと姿勢を起こされてきました。

体に何の不調も異変も感じずに、何一つケガや病気をせずに、完璧に生きていける人生はありません。

自分の体に起こってしまったケガや病気は、できれば再発は避けたい。二度と辛い思いをしなくて済むように予防したい。

また自分が感じた苦しみや痛みを、他の人には経験して欲しくないから、未然に防ぐ方法を知りたい。

そんな上で「バレエ安全指導者資格」は最適な知識を得られる機会だと思いました。

「学ぶ」上で大切なこと

今回の「バレエ安全指導者資格」ももちろんですが、どんな講義やセミナー、ワークショップなどにも、受ける方にとっては「大切な学びの場」であると思います。

僕は「学ぶ」ことがすごく好きなのですが、皆さんはどうでしょう？

新しい知識や感覚、今まで知らなかったことを目の当たりにする時。時々「今までのやり方は間違っていた」とか「何で今まで気付かなかったんだろう」と、思ってしまうことがあるでしょう。

けれども大切なことは「それまでの自分を否定して、帳消しにするようなことはしない」ことです。

例えば人は「一つのこと」を考えて行動を起こす時、その裏には何十〜何億とかの「気付いていない意識、全く知らない感覚」をたくさん秘めています。

知らないことは、知らなくて当然なんですね。

だから「間違っていた」と感じる部分は、一つの道を進んできた過去、過程ということで、その道を歩んできたからこそ、また一味違った「新しい道」に出会えたわけでして、

とてもラッキーなことだと思うんです。

「失敗は成功のもと」ともいいますが、どんな人にも「それぞれの生き方、経験」など。それぞれに持っている素晴らしい「学びの源」を、伸ばしていって欲しいと、僕は願っております♫