藤野流ピラティスのねらい

ピラティスにはたくさんの素晴らしい要素が含まれていますが、主となる部分では「背骨を伸ばす」「体幹部（腹筋）をしっかりさせる」というところがあります。

僕が皆様にお伝えしたいところで、一番大切にしているところを選んで下さいと言われたら、それは「股関節の柔軟性」。すなわち「開脚ベター」だと思います。

できないより「できる」方がいい

体が固い人は、脚を開いて座っていることすら「つらい姿勢」に感じると思います。そういう方は「股関節が硬い」と思い込んでいるようですが、多くの場合どこか体の違う部分に理由があって「股関節の動きを抑制」してしまっているところが大きいです。

僕のピラティスのクラスでは毎回必ず、上の写真のような「開脚のエクササイズ」を含みます。「上手に開脚できない人」は必ずいらっしゃって、膝が伸ばしきれない。肩にすごい力が入っている。そもそも脚を上げたままでいられないなど、典型的な「体が固い人」のパターンを、数多く見てきました。

「開脚すること」に不自由さを感じる姿勢が見える人は、非常に残念なのですが、他のどんなエクササイズを行ってもとても辛そうで、満足できる成果は上げられない状態にあります。

それほど股関節の柔軟性は重要で、「体全体の柔軟性や運動性の指針」となるものであって、満足な開脚ができるかできないかは、越えなければならない一つのハードルになると思います。

「開脚」はゴールではなくスタート

でも大丈夫です。

今まで僕が見てきた方々は皆、はじめは開脚なんてできませんでしたし、開脚することに利点も感じていないご様子でした。けれど皆様「開脚エクササイズ」を繰り返す度に、徐々に柔軟性も上がってきて、何より「開脚することに喜びを感じている」ようになってきます。開脚ができるようになって、はじめて見えてくる不思議な感覚がそこにはあります。これはゴールではなくて、そこからが「ストレッチ運動による、喜びのスタートライン」になります。

老若男女を問わず。方法さえ知れば誰でもちゃんと「開脚」できます。

「股関節の柔軟性」を得ることで、人生はどんどん楽しくなって行きますよ。

皆様も是非、両脚を広げて楽しみましょう！