ピラティスと腹筋

「お医者さんに腹筋を鍛えなさいと言われた」

「腹筋が弱いのでなんとかしたい」

「私、腹筋がなくて困っているんです」

ピラティスに来られる方で『腹筋』に関して悩んでいるケースが多く、また具体的な解決策にめぐり逢えていないようで、ずっと困っている人が多いように思えます。

ピラティスを受けられた経験のある方はよく「ピラティスは腹筋に効く、腹筋がキツい」と言います。

でもそれは避けられない事実だと思いますので、受けられる方はある程度の覚悟をしていただいた方が良いのでしょう。

だってピラティスに含まれるエクササイズは、ほぼ１００％全て「腹筋（体幹部）に効くもの」だからです。

ピラティスのインストラクターになる過程で、皆さんちゃんとお勉強されていると思いますが、ピラティスのエクササイズ一つ一つの要素、効果に「Core Control（体幹コントロール）とAxial Elongation（脊柱の伸長）」はメインテーマの如く含まれています。

だから「腹筋をどうにかしたい」と思っている方に、ピラティスはもちろんオススメです。

腹筋をどうにかするとは？

僕が気になるのは「腹筋をどのように捉えているか？」の方ですね。

腹筋があるかないかの基準が「お腹が筋肉質か？贅肉質か？」のところに焦点が当てられているのは心配になりますね。

先に言っておきますと、筋肉は量や形よりも、その性質を見極めて育てていく事が大切なので、ただバッキバキの腹筋の人は、もしかすると体も動きもガッチガチに硬くて、ケガをしやすい体質かもしれませんので要注意です。

『腹筋』というのは体の幹（みき）の部分であり、動きの要（かなめ）や支えになるところです。

腹筋なくしては普通の日常を送る事ができません。

腹筋があるから、私たちは様々な事ができるようになっています。

だから「私…腹筋がないので…」と言ってしまうのは、ちょっとユニークな表現になってしまうと心得てみて下さい。

私たちはみんな、腹筋を持って生まれてきました。

肝心なのは「腹筋をどう使うか？」です。

それはどちらかというと「何をしたいのか自分にハッキリさせる」といった、『強い意思や動機』のようなものになります。

本気になれば、ちゃんと、割と素直に「腹筋は応えてくれる」はずなので、まずは程よい運動を心掛けて。

今日も『腹筋＝強い心』を鍛えてまいりましょうね♪