誰もが悩みを抱えている

今日は、とあるバレエダンサーさんとのプライベートレッスンを行いました。

彼女は股関節に問題を抱えていて、手術をしてからまだそんなに月日が経っておらず、絶賛リハビリ中のところです。

僕も手術を何回か経験して、リハビリしながら、痛みと闘いながら、それでもなんとか前に進んできたから、今の彼女の気持ちはようく分かります。

手術というのはどんなものでも、問題の箇所自体は改善されるのは大前提ですが、切開した箇所や、知らず知らずにでも傷つけられた組織、入れ替えられたパーツなどのせいで「以前とは全く違う感覚」になってしまうのは、避けられない事実です。

外科手術は何でも、はっきり言って手術を受けるか受けないかの選択肢よりも、受けることによって必ず直面する「厳しいリハビリ」を乗り越える覚悟があるか無いかの方が、大きな決断になることでしょう。

「どこにも特に大きな問題はない」

と言えてしまう一生だったら苦労しません。

誰もが大小問わず、何かしらの問題や悩みを抱えながら、過ごしているのでしょう。

手術の後のリハビリを乗り越えるときは、例えお医者さんやトレーナーさん、理学療法士さんが付いていてくれるとしても、その痛みや苦しみを受け止めているのは、やはり「本人」だけなんです。

ひとりぼっちなんです。

相当辛いし、淋しいですよ。

股関節は「モロに感情が出る」関節

今までたくさんの人の身体を診させていただきましたが、股関節は非常に興味深いエリアだと感じております。

まるでその人の性格や、気持ちを代弁してくれているかのような顔をしています。

股関節は「恐怖、緊張感」には特に敏感で、奥に逃げ込むようにキュッと締まってしまいます。

心の中では「もっと安心したい、伸び伸びしたい、ダラっとしたい」と願っても、心理的に不安や危険を感じてしまうと、どうしてもトリガーが作動してしまい、緊張が解けない状態になるでしょう。

そのカギは残念ながら、なかなか一人の力では壊すことができず、皆苦しんでいるはずです。

僕は今日、そのカギを解き放つお手伝いをさせてもらいました。

とっても不思議な感覚です。

嬉しくって、感動して、彼女は泣いてしまいました。

僕も自分のことのように嬉しくなってしまいます。

こういうお仕事ができる環境に出会えた僕は、

本当に幸せに感じます♫