バレエの「つま先」

バレエを踊る人の「つま先」って

どうしても注目を浴びるところですよね。

やはり「美しいか、どうか？」という評価を

受けてしまう部分なので

つま先がイマイチな場合は

全体像も？？？な感じが

出てきてしまうのは確かです。

バレエの「美しいつま先」って

生まれ持った才能なのでしょうか？

今まで何人か

生まれつき足首がグニャリと柔らかく

化物のように「きれいなバレエっぽい足」の

ダンサーを見てきました。

でもその多くが

「どうして自分がすごい足なのか？」を

そこまで追究していない感じがあって

意外と上手に使いこなせずに

グニャリと極端に動かしてしまうせいか

ケガをしやすい感じのダンサー

であったりします。

「きれいに伸びるつま先」って

一体何なのでしょう？

完成するまでの 長い道のり

私たちは長いダンサー人生の中で

「自分のつま先は最高のもの」と

感じたことはありません。

まだ未熟な頃は

しっかりつま先を伸ばす意識が足りず

時々「きたない足」を晒してしまうことも

ありました。

だから今でも

毎回毎回「しっかり伸ばす」を

どんな動きの中でも意識的に

行っています。

「バレエの美しい足」って

形でもなく、力づくでもなく

「動かして作るもの」

なんですね。

動かし方が美しいかどうか？なんです。

それは「鍛えてしっかり強くする」

とかどうか？ではなく。

足の各部、隅々まで余すことなく

「超繊細に動かすこと」から

生まれてくる流れです。

そんな難しいことなら

今更できっこない！と

諦めてしまうのは勿体ないです。

足に繊細な意識を入れて

使い方、動かし方を少し変化させるだけで

そこから人生は変わっていきますから！

もし今、自分が

ドタドタと歩いていると気づいたら

スタスタと歩いてみることを習慣にすると

気がついた頃には

体型が変わっているでしょう。

もしお風呂に踵から

ドボンと足を突っ込んでいるなら

つま先からスゥ〜と入水してみましょう。

そのうち身のこなしが

変わっていることに気づくでしょう。

自分の足って

「すでにそうなっちゃってるもの」では

全くないです。

繊細で秀麗な意識を

自分の足に注ぎ込んで

「美しいつま先」

「美しい身のこなし」を

デザインしていきましょう。

きっと自分の人生を彩る

「お宝のような気付き」に

出会えることでしょう。