技術を磨くか　想像力を広げるか

今日はオンラインレッスンから

またまた素晴らしい気づきをいただきました。

医療でもスポーツでも

新しい技術が発達し続けている昨今では

求める結果も急がされる故か

当事者（本人）の理解が追いつく前に

さっさと解決策、解決法を施してしまう

というのが主流になっている気がします。

要するに

「こうすれば、こうなるよ」

というのを、さっさと教えてしまって

与えられた側も

「ふ〜ん、そうなんだぁ」レベルで

終わってしまうことが

多く見受けられます。

僕も最近になって

丁寧に指導しているつもりではいますが

どこかで高い技術を

「こうすれば、できるようになります」と

簡単に渡してしまおうとしているところもあり

例えそれが出来たとしても

出来なかったとしても

お互いに納得できる「深い理解」を得られずに

反省するところが多々あることに気づかされます。

そして今日のレッスンからいただいた

素晴らしい気付きとは

「何ができるようになるか？」の前に

「どのように素晴らしくなりたいか？」を

考えられる時間を作ることです。

そもそも「正しい見本」なんて無い

最近ではインターネットをちょいと探れば

見たい動画や画像なんて

「見れないものはない」と思えるほどに

簡単に見つけることができます。

バレエに関しては、そう遠くない昔には

ビデオもテレビも無いくらいの時代には

「本物の舞台」を観に行くことでしか

「バレエとは何なのか？」

「すごい踊り手とはどんなものか？」

を知る術はなかったはずでした。

そんな「未知のもの」を習得するためには

どんな想像力が必要だったのでしょう？

教えてくれる先生は

「こういう風に踊ってみなさい」と

言えるような人であったはず。

「こういう技ができるようになりなさい」

というのは少し違う気がします。

もちろん踊り手本人は

「こういうことができるようになりたい」と

スマホの動画を持ってくるようでは

先が思いやられますね。

「こんな風に、踊りたい」という

壮大で、優雅な、果てしない

「踊りのビジョン」を

持ち続けて進まなければならない。

その「踊りのビジョン」とは？

ヒントは得られる可能性はあっても

インターネットから「答え」が見つかることは

絶対にないんですよ。

「夢を描く」場所は　どこ？

今日のレッスンでお伝えできた

「嬉しいこと」は

「どこに引き上げる？」ということです。

今までたくさんの人とレッスンしてきましたが

「引き上げる方向」を

しっかりと見ている人が

なかなか少数なことに驚きます。

バレエダンサーのみならず

大観衆を前に、何か大きなことを成し遂げる人は

「目線」が違うことに気づくでしょうか？

「日常レベルの目線」って

高くても「まっすぐ前」「目の高さ」くらいです。

「あなたの夢を思い描くとしたら」…？

やはり「空を見上げる」というのがおすすめです。

スマホやパソコンを見上げるのは

なかなか難しいと思いますから。

大空に向かって「引き上げてみましょう」ね♫