『自分をベース』に作り上げる

僕はピラティスのインストラクターです。

他のフィットネスのトレーナーをしている方も同じだと思いますが「アジャスト」といって、お客様の体を正しい方向へ、感覚へ導いたりするために「触る」ことをよくします。

人って、お互いに「顔はよく見ているところ」だから、何度か見ているうちに、或いは一度見ただけで「印象を覚えられる」かもしれませんが、相手の体に関しての情報を覚えるのは、なかなかない感じかもしれませんね。

肩まわりがどんな感じか…？脚の形はどんな感じか…？

僕は色んな人を触ってきて、人それぞれに「個性的な筋肉の付き方」をしているなあ〜と感じてきました。

割と肉付きがいいのに、あまり活動的な筋肉をしていない…とか。なかなかのご高齢なのに、驚くほど弾力性のある筋肉をしている…とか。

正直なところ「いい筋肉の状態」って、年齢に関係なく、その人の性格や意識の持ち方。日常生活の在り方。あるいは「元々持って生まれた性質」に従って、できている今なんだと感じられます。

例えば人が「自分の顔をどうにか良いようにしたい」と考えたら、化粧品やエステやら何やらを色々と考えるでしょうが、何をどうするに至っても、元々のベースは「自分自身の顔」です。

他の誰かのお顔になってしまうほどの変化は起きないし、望んではいないと思います。

これは体のパーツに関しても同じことで、どんなに素敵な理想の「見本モデル」を用意してきたとしても「自分本来の体のベース」の上に、何かを足していく作業なので、

まるで違う誰かさんのような体になることはできません。

「自分の体」って、何なんですか？

時々お医者さんに「先生！私の体は、一体どうなってるんですか？」と聞くように

時々僕も「私の体って、どこがどうなってるんでしょうか？」って聞かれることがあります。…というか、かなり多数の人がこんな感じです。

もちろん時間を掛けて、丁寧にお答えしてまいりますが、まず始めに尋ねてみることがあります。

「ご自分では、どう思われますか？」

と聞くと

「よく分からん」という人もいますが

結構そこからボロボロとお話し始め、自分分析を開始される方もいます。

人って「人（他人）が思うほどに、自分の体のことって、あまり分からないんだね」と、見受けられます。

僕は思うのですが…

「自分の体を知ること」って

「人（他人）のことを知ること」より

よっぽど面白くて、楽しくて

果てしなく続いていく

夢の旅路のように感じるのですが

皆さんはどうでしょう？

ピラティスで自分の「新しい一面」を

見つけてみませんか？